
正直、もっと気持ちよく評価してほしい

「処遇改善加算が居宅介護支援にも広がる」
このニュースを聞いて、
「やっとか…」
そう感じたケアマネは多かったのではないでしょうか。
でも、内容をよく読むと、正直こう思ってしまいます。
――条件、多くない?
処遇改善なのに“試験”を受けている気分
キャリアパスの整備。
職場環境の改善。
ICTの導入。
研修体制の構築。
どれも大事です。
それは、現場にいる私たちが一番よく分かっています。
ただ、率直に言えば、
「ちゃんとやっているところだけ、改善してあげます」
と言われているような感覚も否めません。
処遇改善って、本来は
「これまで支えてきた人たちへの評価」
であってほしい。
なのに現実は、
「これができたら加算をあげます」
という“課題提出型”。
少し息苦しさを感じるのは、私だけでしょうか。
ケアマネの仕事は、もう十分に“改善対象”じゃない?
ケアマネの仕事は、数字にしづらい。
でも、確実に負荷は増え続けています。
- 利用者・家族からの相談対応
- 医療・介護・行政との調整
- 書類・記録・モニタリング
- 急変・トラブル対応
- 制度改正へのキャッチアップ
これらを、
「当たり前のように」
日々こなしている。
それ自体が、もう十分に評価されていい仕事です。
正直なところ、
「条件なしで、まず上げてくれてもよくない?」
そんな気持ちが湧いてくるのも自然だと思います。
“やってきたこと”を、もっと信じてほしい
多くの事業所は、
言われなくても努力しています。
- 小規模でも工夫して働きやすい職場を作っている
- お金にならない研修にも参加している
- ICTを使いこなせずとも、必死に連携している
それなのに、
「はい、では証明してください」
「要件を満たしてください」
と言われ続けると、
評価されているのか、疑われているのか分からなくなる。
処遇改善って、
信頼が前提にあってこそ
気持ちよく受け取れるものではないでしょうか。
条件があるなら、せめて“現場目線”で
もちろん、制度として条件が必要なのは理解しています。
でも、願うなら――
- 書類を増やさない
- 小規模事業所を置き去りにしない
- 「できて当たり前」を前提にしない
そんな 現場の温度感をくみ取った処遇改善 であってほしい。
ケアマネは、
評価されたいから仕事をしているわけではありません。
それでも、
ちゃんと見てくれている
そう感じられる制度なら、前向きに取り組める。
最後に|“気持ちよく働ける”が、いちばんの改善
処遇改善は、
給与の話であると同時に、
尊重の話 でもあります。
条件を満たした人だけでなく、
これまで現場を支えてきた人全員に、
「ありがとう」
「これからも頼みます」
そんなメッセージとして届く処遇改善。
いつか、
条件を読む前に、気持ちが軽くなる制度
になってほしい。
そう願いながら、
バイクにまたがりケアマネ業頑張ります

