数見肇「ものふふの血」を読んで📘

「空手バカ一代」からブームを巻き起こし日本初の直接打撃制(フルコンタクト)の空手の試合を作った極真会館

(恐れ多く尊敬する空手家の皆様多いのですが、

以下敬称略させていただきます🙇‍♂️)

その極真空手の選手権大会で全日本大会で5度の優勝。世界大会で2回決勝進出。また極真空手最大の荒業として知られている

「百人組手」を成し遂げた

空手家👊・数見肇

私も第ファンです😊

彼の半生を強さへの憧れ、極真空手との出会い・選手としての重圧・師との決別・新たな空手道の追求を著者である

数見肇自身が綴った一冊「ものふふの血」を紹介します🔥

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目次

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空手家・数見肇

神奈川県川崎市出身で昭和46年生まれ

剛柔流の空手を研鑽していた父の影響で幼少期から空手の稽古を行い、中学2年生の時に

「極真会館総本部」に入門し極真空手の稽古をスタートさせる。

その後、高校進学を機に極真会館城南川崎支部へ移籍し支部長の廣重毅師範を師事し後の世界大会で優勝する緑健児・八巻建志・塚本徳臣の強豪選手が揃う、 城南支部で廣重師範の考案した独創的かつ実践的な稽古を重ね選手権大会で常に上位・優勝を重ねる。

極真空手でのキャリアは第34回全日本空手道選手権大会の優勝を果たした後、当時所属していた極真会館(松井派)を廣重師範と離脱し「極真館」へ一時、所属するが、自身の空手道追求を求め現在は「日本空手道 数見道場」を主宰し日々、空手道を追求している。

現役時代は極真空手の過酷なトーナメントを勝ち進める中、骨折等の負傷を何度も起こしながらも顔色変えずに黙々と試合していることから不動心」の異名を持ち伝説的な戦績と共に日本を背負う空手家として戦う姿はYouTubeや格闘技・武道専門誌を通して現在もファンが多い。

数見肇が活躍した極真空手の時代

数見肇は92年に全日本ウェイト制大会から全日本規模の大会デビューしている。その翌年の93年に開催された第25回全日本空手道選手権大会(体重無差別の大会)初出場で決勝まで勝ちあがり東京城西支部の田村悦宏に決勝で破れるが、翌年の第26回全日本選手権大会の決勝戦で田村悦宏を判定勝ちにて雪辱を果たし若干21歳で初優勝している。

その後、4年に極真空手創始者・大山倍達総裁が逝去したことで極真会館は分裂。

外国勢で当時、有力だったブラジル支部が松井派の大会に出場することを切掛に紆余曲折ながら師の廣重師範は中立の立場であったが松井派へ移る事となり、第6回全世界大会から第7回世界大会まで最強外国人として謳われていた

ブラジルのフランシスコ・フイリォと日本対ブラジルの構図の代表的な選手としてライバルストーリが続く事となる。

第6回世界大会ではブラジルの2強グラウベとフィリォを連戦連勝し決勝で同門の八巻建志に敗れ準優勝となる。

その後の全日本は第7回世界大会の決勝でフィリォに試割り判定で敗れるで無敗の記録を打ち立てている。

怪我と組織の間と空手への疑問

「ものふふの血」で数見は重圧の中で戦い日本最後の砦として戦い続ける中、強度の稽古を重ねた結果、身体の故障が続き

勝てど勝てど「強くなった」「安心感」の得られない精神状況を吐露している。

直接打撃制の極真空手の競技ルールで試合に出続ける中、2000年代初頭はK-1やプライドといった格闘技ブームが席巻し

「最強」とテーマに格闘技ファンのみならず一般の視聴者からもテレビで流れる格闘技番組の中で身近な話題となっていた。

そこで数見は「空手とは何ぞや」と競技から離れた空手のルーツを探す欲求に駆り立てられる。

最後に出場した第34回全日本空手道選手権大会で足の骨折をしても決勝進出し後に第8回全世界空手道選手権大会(松井派)の覇者となる木山仁(当時、鹿児島支部)に再延長戦の末勝利し、通算5度目の全日本選手権大会の優勝を果たし極真空手での現役選手としての幕を閉じる

その後は師である廣重師範と松井派を脱退するが長年、分裂で混迷し過ごした数見にとって苦痛を伴う決別の連続に終止符を打つべく自身の道場をつくることなる。

数見道場発足からの空手道の再追求

「日本空手道 数見道場」を主宰し競技としての空手より古来の空手道を追求しながら現在も研鑽を続けている数見肇

現役の数見をファンとして長年、見続けた私が現在の数見肇を雑誌やSNS等で拝見した印象は

「底抜けに明るい」笑。印象で戦場から離れ柔和な表情に安堵感を感じます。(もちろん稽古の中では常に空手を通して対人をイメージしての稽古で真剣な表情は相変わらずですが)

個人的な印象ですが、とても充実した空手道の追求をしている数見肇が垣間見えます。

最後に「ものふふの血」を読んでの感想

私が「ものふふの血」を読んだのは10年前になります。たまに本棚から取り出して繰り返し読む機会も多い好きな一冊です。

私自身も極真空手に長年、携わりながら現在に至りますが数見肇は「ケンカに強くなりたい。」が極真空手を始めたキッカケだったようです。恥ずかしながら小生も同じです(笑)

もちろん偉大な空手家・数見肇の境地には到底及ぶはずもなく、

小物な自分はは空手を通して社会で生きる強さに繋がるよう転換しています。

そして数見肇の半生を読み終えて尽きる言葉は

一生追い求めるものがある幸せ。」

情報過多で選択の多い世の中で人は迷い、目標を失いかけることも多いと思います。私もその一人(笑)

「ものふふの血」を通して空手という武道にこだわり追求する純粋な姿勢に感銘を受けた一冊でした。

引き続き、極真空手、数見肇のファン続行です(笑)

やっぱり空手サイコーです。オススメの一冊で       オススメです空手。として締めさせていただきます

押忍👊

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