「坂本龍馬の正体」を読んで

講談社出版「坂本龍馬の正体」(著者・加来耕三)

1ヶ月に渡り読みきりました(遅っ!早く読まんかい。)

中学生時代に坂本龍馬の漫画にハマり

自分なりに

坂本龍馬関係の著書を読んでおりましたが

10代、20代は彼のエネルギッシュな生き方に憧れエンジン噴かす勢いで坂本龍馬というガソリン⛽️を我が為と思いながら

その存在に憧れては平凡な自分の人生も龍馬のように変われるんじゃないか?と夢想していたものです。

それから家庭を持ち40代近くになった時から

何故か龍馬離れ?的になり

社会という囲いの中で生きる一般人としての自覚がココロでエンジン蒸していた時期を終えたのかな…?つまり青年を卒業し中年となり目線や目標が守りに入ってたり、周りと協調しながら生きるという心境や身辺状況の変化が

坂本龍馬というガソリン⛽️から

離れていったのかなぁと感じ過ごしているところ

ショッキングな動画が…

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目次

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加来先生の坂本龍馬像

そんな龍馬離れした41歳の自分に

憧れていたヒーローに対しショッキングな映像が

加来耕三先生が出演している番組がYouTubeに流れてショッキングなお言葉の数々が…(笑)

龍馬は北辰一刀流を修めていない。

薩長同盟に龍馬は殆ど活躍していない。

「日本の歴史の教科書から存在がなくなって然るべき存在たる所以がある」

新婚旅行は龍馬が初めてではない。」(まぁ⬅️コレはどうでもよかったって私的に思いましたが)

YouTubeは⬇️から

そんなこんなで加来先生がべらんめぇに

語気強く語るので

じゃあ「教えて加来先生〜!」って感じて

加来耕三先生の著書「坂本龍馬の正体」を読み始めたした。

坂本龍馬の正体とは…

今回、紹介する「坂本龍馬の正体」は

加来先生が長年、小説から派生した坂本龍馬の虚像を歴史的公文書を解読しながら

実像に迫る一冊となっており

龍馬を取り巻く幕末期の人物と龍馬の関係性をリアルかつ克明に綴られています。

巷で広がっている一介の浪士、坂本龍馬が

今でいうフリーター(死語?)が

閣僚達を相手に国を動かす大事業を颯爽と駆け回り成していき、最後は非業の死を遂げるというストーリーが小説でのエピソードを中心にイメージある方が多いと思います。

しかし、この一冊は龍馬が悩み苦しみ孤独であった史実を赤裸々に現実的に切って説明する内容となっています。

加来先生は坂本龍馬関係の著書を何冊も世に出されており

私は中学生時代に「坂本龍馬の魅力学」を読みましたが、当時はいかんせん社会に出ていない

中学生の頭では断片的にしか

なるほどな〜ってしか読めなかった内容でして

それでも随所に、コミュニティを龍馬の行動力を発揮しながら日本を変えていく魅力を伝えていた一冊となっていました。

さぁそこで龍馬の正体に触れる加来先生の今作品は…ふむふむ。

YouTubeの冒頭で厳しいお言葉でしたが

龍馬に対して史実を歪める小説に対してのロマンを楽しむファンの気持ちを尊重しつつ

龍馬の功績や結果にとらわれず

過程や彼の思想を理解し尊敬しない事には

坂本龍馬という偉人を語れないという内容(YouTubeでも加来先生が仰っておりました)

本の中で印象に残ったのが

龍馬のしたたかさと(特に紀州藩と海難事故となった、いろは丸事件は日本初の万国公法を基した談判であるが、日本初の海難事故によ当たり屋的な事を龍馬が行っている可能性あり(笑))

高い理想が垣間見え隠れしながら

身分の低い龍馬自身がイニシアティブとれる為に目指していた「私設海軍」の設立。

徳川、薩長、土佐との勢力に対し

私設海軍を作り蝦夷地開拓を行う事で

龍馬は発言力を持ち

危惧していたイギリス、フランスによる

日本国内での代理戦争を避ける動きをしていたのであろうという加来先生は伝えていたのかな?って自分は解釈しています(間違っていたらスイマセン。)

そこは一寸先は闇。または奈落の底

死が隣り合わせの幕末

理想をぶつける度に挫折と犠牲が付きまとう龍馬。

明るい人間性とダーティーな両面を持ち合わせてながら

時代を四面楚歌に渡り歩いていく龍馬の実像が容易に想像出来た一冊でした。

結局は龍馬は偉人。加来先生もYouTubeでの終盤ではそこを強調されており

この本で紹介した内容でも

高い志を持ち、議会制度を作り高い民主主義国家の礎を描きながら苦しみ生きた偉人ということを記していたことで

私自身も坂本龍馬は「偉人」としてリアルに認識しました。

他方、他者には

やはり坂本龍馬は説明難しい人物と改めて感じました。その行動の柔軟な変化から激動の時代の中、己をアップデート出来る能力が長けているからです。

激動の世に評価が低く罵倒するも人間

時が進めば評価され賞賛するのも人

龍馬に限らず現代の社会でも身近な周りにも

人の矛盾からくる、他者への評価

改めて側面から正面から俯瞰し又は静観し他者と関わり合い自分もそのように見つめ直したいと感じ、龍馬という実像に迫った一冊でした。

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